加齢や自己免疫によって発症することもあります
萎縮性胃炎とは
萎縮性胃炎とは、胃の粘膜に慢性的な炎症が続くことで、胃粘膜が薄くなり(萎縮)、胃の働きが低下する病気です。多くの場合、ヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)感染が原因となりますが、加齢や自己免疫によって発症することもあります。
初期には自覚症状がないことも多く、健康診断や胃カメラ検査で偶然見つかることも少なくありません。しかし、進行すると胃がんの発症リスクが高くなるため、適切な管理と定期的な検査が重要です。
初期症状や合併症
初期には症状がないことが多いですが、以下のような症状がみられることがあります。
- 胃もたれ
- みぞおちの痛みや不快感
- 食欲不振
- 吐き気
- 胸やけ
- お腹の張り
合併症として、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんのリスクが高くなります。また、自己免疫性胃炎ではビタミンB12の吸収が低下し、貧血を引き起こすことがあります。
原因
最も多い原因は、ヘリコバクター・ピロリ菌感染です。長期間にわたり胃粘膜に炎症が続くことで、胃粘膜の萎縮が進行します。
そのほか、自己免疫性胃炎、加齢、喫煙、過度の飲酒などが発症や進行に関与することがあります。
診断
問診や診察に加え、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)で胃粘膜の状態を確認し、診断します。
また、ピロリ菌感染の有無を調べるために、呼気検査、便中抗原検査、血液検査、胃粘膜の検査などを行うことがあります。必要に応じて組織検査(生検)を行い、胃がんなどの病気がないか確認します。
治療について
ピロリ菌感染が確認された場合は、胃がんの予防や胃炎の進行を抑えるために、除菌治療を行います。
胃もたれや胃痛などの症状がある場合には、胃酸の分泌を抑える薬や胃粘膜を保護する薬などを使用します。また、禁煙や節酒、刺激の強い食べ物を控えるなど、生活習慣の改善も大切です。
萎縮性胃炎は、自覚症状が少なくても進行することがあります。特にピロリ菌感染歴がある方や萎縮性胃炎と診断された方は、胃がんの早期発見のためにも、医師の指示に従って定期的に胃カメラ検査を受けることが大切です。












