大腸カメラでわかる病気を更新しました!

消化管神経内分泌腫瘍(NET,NEC)
NETは粘膜深層の幼若内分泌細胞から発生する高分化型神経内分泌腫瘍です。頻度は直腸、胃、十二指腸の順で多くみられますが、通常のポリープや大腸癌の頻度と比べ、きわめて稀です。
特異的な症状はなく、無症状のことが多いです。本例は便潜血陽性精査の際に発見しました。黄色調で粘膜下腫瘍様の形態を示すことが多く、本例も同様の典型的な所見でした。
病理結果はNET(G1)で従来のカルチノイドと言われるタイプでした。いわゆる「がんもどき、がんのようなもの」を意味し、内視鏡切除もしくは外科切除が必要です。
腫瘍の増大に伴い、出血や閉塞を起こしたり、また転移例では腫瘍から産生される生理活性物質によりカルチノイド症候群(皮膚紅潮発作、喘息様発作、下痢)を示すこともあります。

当院は日本消化器内視鏡学会専門医・指導医、日本大腸肛門病学会専門医、日本消化器病学会専門医が検査を行い、検査当日に内視鏡結果をご説明しています。

当院で発見された内視鏡症例は下記からご覧いただけます。

大腸カメラでわかる病気(当院での大腸症例集)

胃カメラでわかる病気(当院での食道・胃・十二指腸症例集)

大腸肛門病学会専門医

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専門より更に上の資格である日本消化器内視鏡学会指導医も取得しています

がん治療認定医