食道カンジダ(カンジダ食道炎)

カンジダというカビ(真菌)の一種が食道で増殖することで食道に炎症を起こす病気です。健康な人の体にもカンジダは存在しています。普段は、他の菌とバランスを取りながら、共存していますが、免疫力が低下したり、抗生物質を長期間使用したりすると、このバランスが崩れてしまい、増殖しやすくなってしまいます。糖尿病やHIV感染症、喘息などでステロイド吸入中の方なども、免疫機能に影響を与えるため、食道カンジダのリスクとなります。空気感染や接触感染などで、人から人へとうつる病気ではありません。

症状としては、食べ物を飲み込む時に痛みを感じたり、胸や背中に痛みや違和感を訴えることが多いですが、無症状の方も多いです。診断は内視鏡画像所見と生検(病理検査)で確定します。治療は、内服薬(抗真菌薬)を使います。

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